チミシア等のワインを造るべく1978年に創業されたBissonは、この地のテロワールとブドウのポテンシャルの高さを証明するスティルワインを既に世に送り出していました。Bissonの創業者Pierluigi Luganoはもともと美術史の教師でした。彼は海底に沈む古代の難破船から引き揚げられたアンフォラの中にワインが残っていることがあると知り、外界の空気に触れることなく通年の低温でワインが熟成できる場所。それは海の中である事に気がつき、リグーリア沖、深度60メートル。水温は一定して15度の環境で瓶内二次発酵のワインを造り始めました。ここは内圧と同じ水圧がかかり、海水のゆるやかな動きがワインに酸化とは異なる特別の熟成をもたらします。
Bissonの原料ブドウはリグーリアの海沿いで、海風を受けて育つ。ブドウはもとより海の味がする。リグーリアの澄んだ海はテロワールを強化する形でワインに働く。上質なワインにとって最も大切な“その土地らしさ”がたっぷりと感じられるからこそ、一連のAbissiシリーズのスプマンテがかくも高く評価されています。
- 品種:ビアンケッタ・ジェノヴェーゼ、ヴェルメンティーノ、シミシャ
- 収穫期:スティールワイン用のブドウよりも早めの8月から9月上旬
- 醸造:定温でコントロールされたステンレスタンク
- 熟成:海底60m(水温15度)で14ヶ月間
- 地上瓶内熟成:22ヶ月間